追加ハンドリング料金のサイズ基準、容積6立方フィートが新たな線引きに 追加ハンドリング料金のサイズ基準:新たに加わった容積条件、2社のトリガー一覧、料金が発生したときの金額、見積り前5分でできるカートンチェックを整理します。
追加ハンドリング料金のサイズ基準は、箱が長い かどうかだけの話ではなくなりました。2026年1月以降、UPSとFedExは箱がどれだけの空間を占めるかも測ります。以前の基準を1インチ差ですべてくぐり抜けていたカートンが、いまは出荷のたびにおよそ $30〜$40 を持っていかれます。
効いている数字は2つだけです。10,368立方インチ と 17,280立方インチ 。換算すれば設計意図はすぐ分かります。1立方フィートは1,728立方インチですから、キャリアはちょうど 6立方フィート と 10立方フィート に線を引いたわけです。製品は何も変わっていません。変わったのは物差しです。
以下に、現在有効なトリガーのすべて、それぞれいくらかかるか、動かしていないのに線を越えてしまったカートン、そしてバイヤーが運賃を見る前に止められる見積り前チェックをまとめます。
追加ハンドリング料金のサイズ基準:2社のトリガー一覧
1個の荷物は、これらすべてに同時に照らされます。どれか1行に触れた時点で料金が付きます。積み上げ条件ではなく、それぞれ独立した引き金です。
トリガー
UPS
FedEx
発生する料金
最長辺
48 in 超
48 in 超
追加ハンドリング
2番目に長い辺
30 in 超
30 in 超
追加ハンドリング
長さ + 胴回り
105 in 超
105 in 超
追加ハンドリング
容積
10,368 in³(6 ft³)超
10,368 in³(6 ft³)超
追加ハンドリング
実重量
50 lb 超
米国内 50 lb 超、国際 55 lb 超
追加ハンドリング
梱包形態
外装なし、円筒形、バンド掛け、木枠または金属ケース
同じ
追加ハンドリング
最長辺
96 in 超
96 in 超
大型パッケージ / 特大サイズ
長さ + 胴回り
130 in 超
130 in 超
大型パッケージ / 特大サイズ
容積
17,280 in³(10 ft³)超
17,280 in³(10 ft³)超
大型パッケージ / 特大サイズ
実重量
110 lb 超
110 lb 超
大型パッケージ / 特大サイズ
太字の4行が2026年の追加分です。FedExは 2026年1月12日 から適用し、UPSは 2026年1月26日 に続きました。それ以外は何年も前から有効な項目です。
この上に、誰も出会いたくない第3の階層があります。FedExは、長さ108インチ超、長さ+胴回り165インチ超、または150ポンド超の陸送荷物を、引き受けないか $1,875 を課すかのどちらかです。UPSでは Over Maximum Limits と呼びます。この階層に近いなら、それはもう小口貨物ではなく貨物輸送であり、代わりに効いてくるのは密度で決まる貨物クラス の計算です。
箱サイズと重量を明記して、見積もりも送料もスムーズに
例を開く→ トリガーを踏んだときの金額
料金
UPS、1個あたり
FedEx、1個あたり
追加ハンドリング、寸法トリガー
ゾーン別におよそ $30〜$40.50
ゾーン2 $29.50 〜 ゾーン7以上 $40.75
追加ハンドリング、理由を問わず全ゾーン
$26.75〜$58.75
$26.50〜$58.75
大型パッケージ / 特大サイズ、事業所宛
$219.50〜$286
$255〜$330
大型パッケージ / 特大サイズ、個人宅宛
$254.50〜$331
$255〜$330
特大サイズ適用時の最低課金重量
—
90 lb
UPSの料金表は2025年12月22日、FedExは2026年1月5日に発効しました。お金のルールと測り方のルールは、数週間ずれて着地しています。
最後の行が見落とされがちです。重さ26ポンドしかない中空のディスプレイキャビネットでも、10立方フィートを超えればFedExは90ポンドの荷物として課金し、その上に 特大サイズ料金を重ねます。実際の重量は無関係になります。
容積ルールが塞いだ抜け道
長さ+胴回りと容積は、別々のミスを罰します。どちらがどちらかを切り分ければ、自社のどのカートンがいま危ないかがそのまま分かります。
長さ+胴回りは「長い」を罰します。 長さは最長辺、胴回りは幅の2倍+高さの2倍です。60 × 8 × 6 のチューブ用箱は、容積をほとんど持たないのに長さ+胴回りの点数だけが一気に上がります。
容積は「かさばる」を罰します。 比率はいっさい見ません。
ここで、包装エンジニアが当時やった計算をなぞってみます。長さ+胴回りの上限内でできるだけ大きい箱を作りたいとき、最適解は立方体ではありません。長さが幅と高さのちょうど2倍 で、断面が正方形の箱です。旧来の130インチという大型パッケージの上限なら、およそ 43.3 × 21.6 × 21.6 インチ、約20,200立方インチ、つまり 11.7立方フィート のカートンが、特大サイズ料金なしで作れました。
新しい上限は10立方フィートです。長さ+胴回り130インチの内側に収めるうえでいちばん賢かった箱の形が、いまや10立方フィートのルールを最も破りやすい形になりました。 追加料金なしで送れる最大容積は、およそ15パーセント下がった計算です。
4つのカートンを新旧2つのルールで検算する
各行は単純な算数です。容積は 長 × 幅 × 高、長さ+胴回りは 長 + 2 ×(幅 + 高)。
カートン(in)
容積
最長辺
2番目に長い辺
L + G
2026年より前
2026年以降
24 × 18 × 12
5,184 in³(3.0 ft³)
24
18
84 in
料金なし
料金なし
36 × 17 × 17
10,404 in³(6.02 ft³)
36
17
104 in
料金なし
追加ハンドリング
30 × 24 × 24
17,280 in³(10.0 ft³)
30
24
126 in
料金なし
追加ハンドリングのみ
42 × 21 × 21
18,522 in³(10.7 ft³)
42
21
126 in
料金なし
追加ハンドリング + 特大サイズ
壁に貼っておく価値があるのは 36 × 17 × 17 の行です。最長辺は48未満、2番目の辺は30未満、長さ+胴回りは105インチ制限に対して104。旧来のテストを1インチ差で全部通過していながら、10,368立方インチを36立方インチだけ超えます。36立方インチは、この底面積なら高さにして16分の1インチにも満たない差です。
30 × 24 × 24 の行は意図して置いた罠です。ちょうど 17,280立方インチに乗り、キャリアの規定はどれも超える と書いてあるので、特大サイズ料金は発生しません。どこか1辺があと1インチあれば発生します。仕様書に「だいたい30×24×24」と書くのが許されない理由がこれです。
申告した寸法は、課金される寸法ではありません
これを表以上に厄介にしている変更が2つあります。
2025年8月18日 以降、両社とも測定した寸法を四捨五入ではなく、次の整数インチへ切り上げ ます。17.1インチの辺は18として課金されます。先ほどの、公称 36 × 17 × 17 で短辺2面の実測が17.1のカートンなら、キャリアは 36 × 18 × 18、つまり11,664立方インチとして課金します。ぎりぎり超過ではなく、余裕で超過です。UPSはこれに加えて、過少請求と判定した貨物に監査手数料を課します。
実務上の結論はこうです。追加料金を決める数字は、ベルトコンベア上のディメンショナーが読んだ数字であって、パッキングリストに書いた数字ではありません。 内寸を記載したカートン図面、組み立て後ではなく平面展開のブランクを記載した図面、膨らみを無視して設計幅のまま記載した図面。どれもスキャンに耐えない数字を出しています。
これは物流の問題になるずっと前に、計測の問題です。対処法は、全SKUの実測・組立後・外寸 のカートン寸法を、仕様図面の固定ブロックとして公開すること、そして同じ測り方で2回測ることです。数百SKUを手作業でやろうとすると、そこで破綻します。写真の中のカートンの実際のエッジに寸法線をスナップさせ、セット全体で同じ縮尺を保ち、バイヤーの仕様テンプレートが求めるサイズで書き出せるソフトを使えば、1SKUあたり数分の作業になります。AI画像生成ツールとの違いに注意してください。あちらは何も測らないまま、自信ありげな「36 in」を平気で画像に乗せます。もっともらしい数字は、ここでは1個あたり $40 のコストです。
実測ブロックさえできれば、残りは安上がりです。標準カートンサイズ と突き合わせて、6立方フィート未満に収まる既製ケースがすでにあるか確認し、同じSKUを米国内でも送るなら USPSの荷物サイズ制限 とも照合してください。USPSは胴回りをまったく別の基準で採点します。
すべての仕様書に入れておきたいカートン情報ブロック
項目
例
キャリアが気にする理由
組立後の外寸・長さ
35.6 in
36に切り上げ、最長辺のテスト
組立後の外寸・幅
16.9 in
17に切り上げ、2番目の辺のテスト
組立後の外寸・高さ
16.9 in
17に切り上げ
課金対象容積
10,404 in³
6立方フィートのテスト
長さ + 胴回り
104 in
105インチのテスト
総重量
41 lb
50ポンドのテスト
1カートンあたり入数
1
バイヤーが単位あたりで再計算できる
返品では同じ料金を2回払います
特大サイズの荷物が返ってくると、復路にも、しかも個人宅料金で課金されます。11立方フィートのカートンをUPSの個人宅ルートで1回返品させると、往路と復路それぞれに $254.50〜$331 の大型パッケージ追加料金が乗ることがあり、これは製品原価に手を付ける前の話です。返品率が1桁台前半を超えるカテゴリなら、そこは明示的にモデルへ入れてください。返品コスト計算ツール が1注文あたりの実数を出してくれますし、たいていはこれが、カートンをようやく作り直させる決め手になります。
見積り前5分のカートンチェック
よくある質問
2026年の追加ハンドリング料金のサイズ基準は?
UPSまたはFedExでは、最長辺が48インチ超、2番目に長い辺が30インチ超、長さ+胴回りが105インチ超、実重量が50ポンド超、梱包が非標準、または2026年1月から新たに加わった容積10,368立方インチ超のいずれかに当たると、追加ハンドリング料金が発生します。寸法で発生するこの料金は、ゾーンによって1個あたりおよそ $29.50〜$40.75 です。
自分の箱が10,368立方インチを超えているか、どう確かめますか?
各寸法を次の整数インチへ切り上げてから、インチで 長 × 幅 × 高 を計算します。10,368立方インチ、つまり6立方フィートを超えていれば線の外です。目安として、24 × 24 × 18 がちょうど10,368、36 × 17 × 17 は10,404で超過です。
箱を変えていないのに、なぜ送料が上がったのですか?
変わったのは箱ではなく測り方のルールです。FedExは2026年1月12日、UPSは2026年1月26日に容積トリガーを追加し、両社とも2025年8月から寸法を四捨五入ではなく切り上げに変えました。旧来の長さ+胴回り制限のすぐ下に収まっていたカートンが、物理的な変更ゼロで新しい容積制限を超えることがあります。
長さ+胴回りはまだ関係ありますか、それとも今は容積だけですか?
どちらも、独立に適用されます。長さ+胴回りは、容積は小さいのに細長い荷物を今も捕まえます。容積は、これまですり抜けていたバランスの良いかさばる荷物を捕まえます。カートンはすべてのテストを通って初めて通過です。
箱を作る前に、カートン寸法の間違いを防ぐには?
組み立てたカートンを外面から一度実測し、その数字をそのまま仕様図面に載せます。抜き型図やサプライヤーのメールから導き直さないことです。写真の中のカートンの実際のエッジに寸法線を固定できるツール、しかもSKUセット全体で縮尺を固定し、バイヤーのテンプレートが求めるピクセルサイズで書き出せるものを使えば、公開した数字と課金される数字が同じ数字になります。要点はそれだけです。キャリアは自分が測ったものに課金するのですから、先に測って、全員が見える場所に置いてください。
出典・参考資料