同梱品リスト画像:出荷前に部品を数え切る
同梱品リスト画像は飾りの写真ではなく、部品を数えるための対照表です。リストの雛形、箱ごとの撮影順、各モールでの掲載位置までを整理します。
3箱に分けて出荷した家具を、買い手が1箱目から開け、ヒンジが2袋しか入っていないと連絡してきます。商品ページの書き方から4袋と受け取れた、というのが理由です。eBayでは「部品・付属品の欠品」は「説明と著しく異なる」に分類され、返品ポリシーに何と書いてあっても返送料は売り手負担になります。
実際には何も欠けていません。残りの2袋は2箱目の緩衝材の下にあります。しかしそれを証明できるころには、返送料か返金、あるいはその両方が発生し、買い手はレビューに「梱包が雑」と書いているものです。
以下は、この画像を本当に使えるものにするための制作順です。先にリスト、次に撮影順、その次に番号、最後に書き出しと掲載位置です。6ステップ、チェックリスト1枚、そして全体を貫く原則が1つ。撮るのは梱包台であって、スタジオではありません。
同梱品リスト画像とは何か
同梱品リスト画像とは、1回の出荷に含まれる部品、袋、締結具、付属品をすべて並べて番号を振り、買い手が印刷されたリストと一度の視線で照合できるようにした写真です。
この定義に当てはまらない写真が3つあります。サプライヤーがよく送ってしまうものです。
| 送りがちな画像 |
答える問い |
内容図として使えない理由 |
| 商品メイン画像 |
「どんな見た目か」 |
組み上がった完成品で、部品が見えない |
| 閉じた段ボールの写真 |
「どう出荷されるか」 |
証明できるのは梱包で、中身ではない |
| 飾ったフラットレイ |
「どこまで美しく見せられるか」 |
見栄えのために並べ替えており、数が数えられない |
同梱品リスト画像は数えるための道具です。地味で構いませんが、不完全ではいけません。
梱包明細とも別物です。梱包明細は商業書類と一緒に移動し、税関で確認されます。同梱品リスト画像は商品ページと買い手とのチャットに置かれ、箱を開ける前に期待値を揃えるためのものです。両方が必要で、内容が一致していなければなりません。
ステップ1:撮る前に同梱品リストを書く
写真はリストを写したものです。リストが間違っていれば、写真はその間違いを非常にはっきりと証明してしまいます。
同梱品リストは、カタログではなく部品表と梱包台から作ります。そして次の雛形を埋めます。
| 番号 |
部品名(買い手の言葉) |
数量 |
単位 |
袋・箱 |
備考 |
| 1 |
左側板 |
1 |
枚 |
1箱目 |
緩衝材で包装 |
| 2 |
右側板 |
1 |
枚 |
1箱目 |
緩衝材で包装 |
| 3 |
カムロック |
8 |
個 |
金具袋A |
4個は取付済み、4個は予備 |
| 4 |
カムボルト |
8 |
本 |
金具袋A |
M6 × 34 mm |
| 5 |
六角レンチ |
1 |
本 |
金具袋A |
4 mm |
| 6 |
タッチアップペン |
1 |
本 |
2箱目・上段 |
色番号はラベル参照 |
買い手の手元で機能するリストにするためのルールが4つあります。
- 買い手の言葉を使う。 組立説明書が「カムロック」「カムボルト」と書いているなら、その言葉を使います。「コネクターセット」は社内のERP用語です。
- 締結具は種類ごとに数える。 「金具:1セット」は欠品クレームの最大の原因です。「セット」は誰にも数えられません。
- 工具を独立した行にする。 六角レンチが見えないと、買い手は欠品だと判断します。数量1の独立した行として載せます。
- 予備品は別に書く。 予備を4個同梱するなら、備考に「予備4個」と明記します。そうしなければ、組立説明書が4個と書いているのに8個数えて、存在しない差異を報告してきます。
組立説明書に部品表がある場合、同梱品リストは同じ番号体系を使わなければなりません。1つの箱に2つの番号体系があると、問い合わせが必ず発生します。製品の分解図が機能するのは、番号が買い手の手元の言葉と一致しているときだけです。
ステップ2:展示順ではなく梱包順に撮る
最も役に立つ同梱品リスト画像は、箱を閉じる5分前の梱包台のような写真です。カタログの1ページではありません。
- 1箱につき1枚。 3箱なら3枚撮り、それぞれに番号を振ります。すべてを1枚に積み上げても、どの箱から開けるべきかは伝わりません。
- 閉じた袋と開けた袋を並べて撮る。 閉じた袋は包装を示し、開けた袋は中身を示します。すべての袋を空けずに、「袋が空だったように見える」という主張を潰せます。
- 箱の縁を画面に入れる。 買い手が認識するのは段ボールであって、スタジオの背景ではありません。画面上部に箱の縁を少し入れるだけで、見ている箱が正しいと伝わります。
- 商品写真と同じ照明で撮る。 同梱品リスト画像と商品ページでホワイトバランスが違うと、部品が別の仕上げに見えます。仕上げの相違はそれ自体が別の返品理由になります。
背景は無地で構いません。クラフト紙でも作業台でもよく、飾り付けは不要です。
ステップ3:番号を振り、写真の上に置く
番号があると、写真は照合表になります。番号がなければ、買い手は一通り眺めて諦め、クレーム申請に進みます。
- 読み順に番号を振る。 左から右、上から下へ。目の動きに合わせます。画像が組立順に並んでいる場合を除き、組立順に番号を振ってはいけません。
- 番号は部品の輪郭の外に置く。 黒いヒンジの上に印字した数字は消えます。隣の白いタグに置いた数字は消えません。
- リストと完全に一致させる。 リストが6行なら、写真の番号も6つです。6行のリストに対して9個の注記がある画像は、開封前の時点で梱包ミスに見えます。
- スマートフォンのサイズで確認する。 書き出したファイルを、編集に使った27インチではなくスマートフォンで等倍表示して読みます。ピンチ操作をしないと読めないなら、買い手も読みません。
ここで汎用の画像編集ソフトが苦しくなります。手作業で入れた番号は、モールが画像を切り抜くと部品からずれます。間違ったヒンジを指す引き出し線は、注記がないより悪い結果になります。実写写真に番号ラベルを固定し、各モールの規定サイズで書き出せるツールなら、切り抜きが変わっても番号の位置は保たれます。番号の配置は商品写真のコールアウトと同じ考え方です。
ステップ4:数量に曖昧さを残さない
カメラは写ったものを数えます。買い手は見分けられるものを数えます。この差は意識して埋めます。
| 曖昧 |
曖昧でない |
| ネジが12本まとめて置かれている |
ネジ1本の横に「×12」 |
| 封をした袋に「金具一式」 |
袋を開け、種類ごとに分けてラベルを付ける |
| ワッシャーが画面に散らばっている |
ワッシャーを1列に並べ、数量を1つだけ表示 |
| 似たブラケットが2つ、表示なし |
LとRを明記 |
| 予備品が本体部品に混ざっている |
予備品を別グループにし「予備」と表示 |
実務的な注意が2つあります。1つ目、ネジ1本に「×12」と添えるほうが、どの書き出しサイズでも12本並べるより読みやすく、数え間違えも起きにくくなります。2つ目、似た部品が2つあるときは、品名ではなく違いを書きます。「ブラケット」を2回書くより「L」「R」のほうが役に立ちます。
ステップ5:複数箱の出荷は複数枚に分ける
欠品クレームが集中するのは複数箱の注文です。買い手の頭の中では「箱は1つ」だからです。
- 箱番号を画面に入れる。 副画像に文字を載せられるモールなら、「1箱目/全3箱」と直接入れてください。画像の中で最も役に立つラベルです。
- 箱マークを写す。 写真の箱マークと現物を一致させれば、どの箱の話かが伝わります。
- 金具の箱を明記する。 締結具がすべて2箱目なら、画像にも商品説明にも書きます。買い手が最初に探し、最後に開ける場所だからです。
- 全体写真を1枚残す。 すべての箱を閉じた状態で並べた全体写真を1枚、その後に1箱1枚の内容写真を撮ります。全体写真が答えるのは「箱はいくつ届くべきか」で、「この箱に何が入っているか」とは別の問いです。
構成によって箱数が変わる場合は、画像がどの構成かを明記し、別構成についても書きます。2ドア仕様を注文した買い手が、3ドア仕様の画像で部品を数えるべきではありません。
単一SKUの受け渡しも同じ理屈です。寸法注記のデモのように、写真1枚、寸法を注記、買い手が見ている対象に曖昧さがない状態が理想です。同梱品リスト画像は、同じ規律を寸法から部品に置き換えたものにすぎません。
ステップ6:受け渡しに耐える形で書き出す
同梱品リスト画像には3つの用途があります。商品ページ、買い手とのチャット、倉庫の印刷物です。最も条件の悪い用途に合わせて書き出します。
- 長辺1600 px以上。 Amazonは長辺1000 pxでズームが有効になります。1600 pxはチャットの圧縮に耐える実務的な水準です。
- 高品質JPG、sRGB。 広色域のファイルはAndroid端末で色がずれ、仕上げ色のずれが別の議論を生みます。
- ファイル名に箱番号を入れる。 半年後に同僚が探すとき、
sku-1234-carton-1-of-3-contents.jpg は IMG_8841.jpg より役に立ちます。
- altテキストをきちんと書く。 「image1」ではなく「SKU 1234の1箱目の中身:側板、カムロック、金具袋A」。回線の遅い買い手も検索エンジンも、この文章を読みます。
各モールでこの画像を置く場所
置き場所を間違えると、良い画像が的外れな理由で否認されます。ルールは違い、しかも文字入りの画像でその差が効いてきます。
| モール |
画像への文字入れ |
内容写真の置き場所 |
注意 |
| Amazon |
メイン画像は不可、副画像は注記可 |
副画像スロット |
メイン画像は純白背景で商品のみ |
| Google Shopping |
メイン画像は不可。状態文言、QRコード、オーバーレイも不可 |
additional_image_link |
image_link は商品が画面の75〜90%を占めること |
| 自社商品ページ |
可能。番号入りの版を置くのに最適 |
ギャラリー下部または仕様欄 |
番号はPDFと完全に一致させる |
見落としやすいのはGoogleのルールです。image_link の画像仕様は、追加の文字、バーコード、オーバーレイを禁止し、別アングルや詳細写真は additional_image_link に回すよう求めています。番号入りの部品図はまさに詳細写真です。メイン画像として出すと否認リスクがあり、追加画像として出せば本来の役割を果たします。
Amazonのルールも同じ方向を指します。メイン画像は商品そのものの写真なので、内容写真は注記が想定されている副画像スロットに置きます。
この画像にできないこと
社内で約束する前に、境界を決めておきます。
- 梱包時点で箱に入っていたことを証明できません。 それを証明するのは、梱包台で注文ごとに撮るタイムスタンプ付き写真だけです。商品ページの画像は期待値を揃え、梱包写真が証拠になります。
- 梱包明細の代わりにはなりません。 税関、フォワーダー、信用状の審査が見るのは書類です。
- 誤ったメイン画像は救えません。 ヒーロー画像が出荷しない仕上げを写しているなら、完璧な内容写真は不一致をより目立たせるだけです。
- 撮っていない構成はカバーできません。 構成ごとに1枚、または何が写っていないかを明記します。
実務的には1注文につき2枚の写真です。商品ページには汎用の内容写真を1枚、出荷ごとには梱包台で撮ったタイムスタンプ付き写真を1枚、注文記録と一緒に保管します。前者がクレームを防ぎ、後者がクレームに勝ちます。
出荷前チェックリスト
よくある質問
同梱品リスト画像には何を写すべきですか?
出荷に含まれるすべての部品を、印刷したリストと対応する番号付きで写し、数量と入っている箱を示します。締結具は種類ごとに、工具は独立して、予備品は別グループで写します。複数箱なら1箱につき1枚です。
Amazonは同梱品リスト画像を必須にしていますか?
いいえ。Amazonに内容写真の義務はなく、メイン画像の規則は文字や余計な物を主画像から排除する方向に働きます。欠品クレームを減らす副画像として扱うもので、コンプライアンス要件ではありません。
欠品がないのに買い手が欠品クレームを出すのはなぜですか?
商品ページが「何個届くべきか」「どの箱に金具が入っているか」を伝えていないからです。ラベルのない山を数えても、買い手には予備品と欠品の区別がつかず、サポートへのメールよりクレーム申請のほうが速いからです。
画像に文字や番号を入れてもいいですか?
副画像は可能で、メイン画像は不可です。Googleの image_link 仕様は追加の文字、バーコード、オーバーレイを禁止し、詳細写真は additional_image_link に回します。Amazonはメイン画像を白背景の商品写真に限定します。番号はそのための枠に置きます。
複数箱の出荷には何枚の写真が必要ですか?
閉じた箱の全体写真1枚と、1箱につき内容写真1枚が最低線です。加えて開けた金具袋の写真と、構成違いの写真を足します。3箱なら通常4〜6枚で、主要モールの画像上限にはまだ余裕があります。
出典・参考資料