単位原価、利益率、各区間の費用を入力すると、EXW・FOB・CFR・CIF の価格が単価と注文合計で並んで表示されます。続けてバイヤーのカウンターオファーを入力すると、残る利益率がわかります。
利益率は売価に占める利益の割合で、原価への上乗せ率(マークアップ)ではありません。原価 10 で利益率 15% なら、価格は 11.50 ではなく 11.76 です。
| 単位原価(工場渡し・梱包込み) | $10.00 |
|---|---|
| FOB までの諸掛(単位あたり) | $0.800 |
| 単位あたりの利益 | $1.906 |
| 単位あたりの運賃 | $1.500 |
| 単位あたりの保険料 | $0.047 |
| 注文全体の利益 | $1,906 |
バイヤーが提示した価格を入力すると、同じコストを差し引いた後に残る利益率がわかります。
FOB・CFR・CIF は、Incoterms 2020 の海上・内陸水路輸送用の規則です。ターミナルで引き渡すコンテナ貨物には、国際商業会議所(ICC)は FCA・CPT・CIP を推奨していますが、計算方法は同じです。
CIF では、売主は契約価格の 110% 以上を、協会貨物約款(C)またはそれに準じる条件で付保しなければなりません。保険料率は保険会社が提示する料率を使ってください。
梱包サイズ、カートン重量、何が届くのかが見える見積書は、読み飛ばされずに比較の対象になります。商品写真に仕様を記入して、見積書に添付しましょう。
この計算ツールは、利益率を売価に占める割合として扱います。輸出価格の積み上げでは、これが最も一般的なやり方です。運賃と保険料は実費のままバイヤーに転嫁し、利益は FOB 価格に含めるので、単位あたりの利益は FOB・CFR・CIF のどれでも同じです。
| 条件 | 計算式 | 例 |
|---|---|---|
| EXW | 単位原価 ÷ (1 − 利益率) | 10.00 ÷ 0.85 = 11.765 |
| FOB | (単位原価 + 単位あたりの FOB までの諸掛) ÷ (1 − 利益率) | (10.00 + 0.80) ÷ 0.85 = 12.706 |
| CFR | FOB + 単位あたりの運賃 | 12.706 + 1.50 = 14.206 |
| CIF | CFR ÷ (1 − 110% × 保険料率) | 14.206 ÷ (1 − 1.1 × 0.3%) = 14.253 |
例:単位原価 10.00、数量 1,000、利益率 15%、FOB までの諸掛 800(国内輸送、輸出通関、ターミナル費用)、海上運賃 1,500、保険は 110% に対して料率 0.3%。保険料は単位あたり 0.047 で、CIF × 110% × 0.3% にあたります。
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単位あたりの運賃を足して CFR を出し、(1 − 110% × 保険料率) で割って保険料を加えます。FOB 12.706 に運賃 1.50 を足すと CFR 14.206 です。保険が 110% に対して 0.3% なら、CIF は 14.206 ÷ 0.9967 = 14.253 です。
Incoterms 2020 では、CIF の売主は契約価格の 110% 以上を付保することになっています。上乗せの 10% は、貨物が失われた場合の買主の見込み利益と諸費用をカバーするものです。保険料自体が付保対象の CIF 価格の一部なので、計算式は足し算ではなく割り算になります。
マークアップは原価に対する利益の割合、利益率は価格に対する利益の割合です。原価 10 にマークアップ 15% を乗せると売価は 11.50 で、利益率は 13% です。利益率 15% を確保するには 10 ÷ 0.85 = 11.76 が必要です。
バイヤーが求める条件で見積もり、迷うときは両方を出しましょう。FOB なら運賃のリスクはバイヤー側に残ります。CIF はバイヤーが着地コストを比べやすくなる一方、売主が特定の運賃に縛られます。港名と Incoterms の版(年)は必ず明記してください。
FOB 価格に戻してコストを差し引き、残った利益を FOB 価格で割ります。上の確認欄にカウンターオファーを入力してください。例のコストなら、CIF 13.80 のカウンターオファーで残る利益率は 11.9% です。